こんにちは。未修・理系社会人ゆらりんです。
なんとなく簡単に「予備試験受けたい!司法試験も受けたい!」といってはみたものの、実際にどんな試験なのかについての具体的なことは正直良く知りません(爆)
・司法試験は日本の公的試験では最難関 ・合格率は極めて低く、3〜4% ・マークシートと記述?の2回試験がある(なんとなく大学入試みたい)
私のように、司法試験や予備試験に漠然としたイメージしか持っていない方も多いと思うので、確実な合格を狙うためにも、まずは司法試験予備試験がどんな試験なのかについてまとめておきます。
司法試験予備試験とは?
司法試験予備試験とは、「法科大学院課程を修了した者と同等の学識及びその応用能力並びに法律に関する実務基礎的素養を有するかどうかを判定すること」を目的として行われます。
したがって、受験資格及び受験期間の制限はありません。
受験手数料は17,500円です。
令和5年司法試験予備試験は、下記の日程で行われます。
1 試験期日
(1) 短答式試験 令和5年7月16日(日) (2) 論文式試験 令和5年9月9日(土)、10日(日) (3) 口述試験 令和6年1月20日(土)、21日(日)
短答式試験
マークシート式試験です。
試験科目は、憲法・行政法・民法・商法・民事訴訟法・刑法・刑事訴訟法・一般教養の8科目です。
試験時間 | 試験科目 | 配点 |
---|---|---|
9:45~11:15(90分) | 民法・商法・民事訴訟法 | 90点 |
12:00~13:00(60分) | 憲法・行政法 | 60点 |
14:15~15:15(60分) | 刑法・刑事訴訟法 | 60点 |
16:00~17:30(90分) | 一般教養 | 60点 |
合計270点満点で、合格点はおよそ160点以上です。 合格率は、例年20-25%前後を推移しています。
一般教養とは???
出題範囲は人文科学・社会科学・自然科学、英語と非常に幅広くなっています。 40問中20問を選択できます。
論文式試験
記述式試験です。 課題分を読み、A4用紙4枚以内(およそ1,500字程度)で回答します。
令和 年より、これまであった一般教養がなくなり、選択科目が追加されています。
試験時間 | 試験科目 | 配点 |
---|---|---|
1日目 | ||
9:30~11:50(140分) | 憲法・行政法 | 100点 |
13:15~15:35(140分) | 刑法・刑事訴訟法 | 100点 |
16:30~17:30(60分) | 選択科目 | 50点 |
2日目 | ||
9:30~12:30(180分) | 法律実務基礎科目(民事・刑事) | 50点 |
14:00~17:30(210分) | 民法・商法・民事訴訟法 | 150点 |
各科目50点、合計500点満点です。 短答式試験の合格者のうち、毎年2割程度が論文式試験に合格します。
口述試験
試験時間は1人あたり15分~30分。
法律実務基礎科目の民事と刑事の分野で弁論能力を試されます。基本的には論文式試験の知識で間に合います。
基準点は60点です。57~63点で採点され、56点以下だと不合格となります。 合格率は90-95%と非常に高いです。
司法試験予備試験|実際の合格率
例年、トータルの合格率としては3%程度で推移しています。 社会人の合格率はおよそ1-2%、学生の合格率は7%前後です。
詳しく、そして正確な情報が欲しい方は、法務省のホームページ「司法試験予備試験の結果について」をご覧ください。
(参考)司法試験とは?
受験資格 法科大学院課程の修了者、もしくは司法試験予備試験の合格者
受験期間制限 法科大学院課程の修了の日又は司法試験予備試験の合格発表の日後の最初の4月1日から5年の期間内は毎回受験することができる。 また,司法試験を受験した者は,その受験の基礎となった受験資格に対応する受験期間内は,他の受験資格に基づいて司法試験を受けることはできない。
司法試験と予備試験の違い
司法試験 | 予備試験 | |
---|---|---|
受験資格 | 法科大学院修了もしくは予備試験合格 | なし |
試験回数 | 1回(論文と短答を同一日程で行う) | 3回(短答⇨論文⇨口述) |
短答の試験範囲 | 3科目(憲法,民法,刑法) | 8科目(憲法・行政法・民法・商法・民事訴訟法・刑法・刑事訴訟法・一般教養) |
試験の内容をよく理解して戦略を練ろう
ということで、今回は司法試験予備試験と司法試験について簡単にまとめました。
効率的な試験対策には、まず試験の内容をよく知ることです。 時間の限られる社会人受験生は、